オシャレな家に住みたい…
キレイな街に住みたい…
快適な家に住みたい…
おそらくほとんどの人が一生に一度しか訪れないであろう、人生一大イベント。
それが家づくりです。
家づくりといっても考える事がたくさんありすぎて悩まれる方も多いと思います。
家を建てたものの思っていたものと違っていた…などと後悔はしたくありませんよね。
家づくりで失敗しない為にも特に注意しておきたいポイントが【断熱材】です。
普段から目に見えるものではないので見落としがちですが、
断熱材には住環境において非常に重要な役割があります。
毎日暮らしていくマイホームをより快適に過ごす為には、
断熱材の役割や効果の違いを理解して、
自分に合った断熱材を選んで家づくりすることが大切です。
しかし、断熱材を選ぶといってもどんなものがあって何が良いのか分からない、
という方がほとんどではないでしょうか。
ここでは断熱材の種類や断熱材の施工手法、それぞれの比較項目を解説します。
【断熱材とは?】
断熱材とは、名前の通り熱を断つ建材の事を言います。
熱は、伝導・対流・放射などによって伝わっていきますが、
断熱材はそれを遮断し、熱の伝わる速度を抑えることで快適な住環境を維持する為に使用されています。
断熱材は外壁の中はもちろん天井にも使用されています。
ちなみに部屋と部屋を区切る室内の壁には使われていません。
住宅外部からの「暑さ・寒さ」の流入を防ぎ、
住宅内部の「暖かさ・涼しさ」を屋外へ逃がさない役割があり、エアコンなどの冷暖房効率にも大きく影響します。
【断熱材の種類と特徴】
グラスウール
・無機質繊維系断熱材・安価
・ガラスを溶かして繊維状に加工したもの。燃えにくく湿気に弱い。
ロックウール
・無機質繊維系断熱材・安価
・玄武岩などを溶かして繊維状に加工したもの。燃えにくく湿気に弱い。
セルロースファイバー
・木質繊維系断熱材・高価
・新聞紙やおがくずなどを粉砕し綿状に加工したもの。気密性・吸湿性・放湿性に優れ内部結露しにくい。
インシュレーションボード
・木質繊維系断熱材・高価
・ウールチップを水と一緒に加熱して繊維状にし、接着剤や合成樹脂を混ぜて板状に加工したもの。
羊毛(ウールブレス)
・天然素材系断熱材・高価
・羊毛に防虫加工を施したもの。断熱性・吸湿性・耐久性に優れる。
炭化コルク
・天然素材系断熱材・高価
・ワインのコルク栓を作るときに出た端材を利用。湿度・防音・防虫効果が高い。
ポリエチレンフォーム
・発泡プラスチック系断熱材・普通
・ポリエチレンに発泡剤、架橋剤、着色剤を練りこみ発泡させたもの。
ビーズ法ポリスチレンフォーム
・発泡プラスチック系断熱材・普通
・ポリスチレン樹脂をビーズ状にして発泡させたもの。
押出法ポリスチレンフォーム
・発泡プラスチック系断熱材・普通
・ポリスチレン樹脂を発泡させながら押し出し固い板状に加工したもの。
硬質ウレタンフォーム
・発泡プラスチック系断熱材・高価
・ポリウレタン樹脂に発泡剤を加え加工したもの。
フェノールフォーム
・発泡プラスチック系断熱材・高価
・フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加え加工したもの。不燃性および断熱性に優れている。
ECOボード
・木製断熱材・高価
・間伐材を木のチップにして繊維状にし圧縮したもの。他にはない性能を有し、地球にも優しい環境断熱材。
【断熱材の施工手法】
断熱材の施工手法(断熱工法)とは断熱材を入れる手法の事を言います。
注文住宅で一般的に使われている断熱工法は主に2種類あります。
【充填断熱工法】 壁の内部に断熱材を入れる
充填断熱工法とは内断熱とも呼ばれており、壁や柱の内側や間に断熱材を充填し断熱する工法です。
構造内の空間に充填するため、断熱材用に新たなスペースを設ける必要がなく、施工コストが安い傾向にあります。
ただし、構造内の結露を防止するための対策が必要になります。
【外張り断熱工法】 壁の外側に断熱材を張り付ける
外張り断熱工法とは外断熱とも呼ばれており、建物の外側を断熱材で包んで断熱する工法です。
構造内の空間を残すことができるため、配線や配管などのスペースとして活用できます。
断熱材の重みにより外壁が垂れ下がることもあるため、断熱材をあまり厚くすることができません。
充填断熱に比べると施工の工程が増えるため、施工コストが高い傾向にあります。
【断熱材の比較項目】
断熱材の遮熱性能における比較項目は全部で3つあります。
・熱伝導率
・断熱材の厚み
・熱抵抗値
【熱伝導率】
熱伝導率とは、熱の伝わりやすさを表す数値です。
数値が高い=熱が伝わりやすいので、断熱性が低い
数値が低い=熱が伝わりにくいので、断熱性が高い
【断熱材の厚み】
断熱材の厚みとは、断熱材そのものの厚みのことで
断熱性を高める為の重要なポイントの1つです。
熱伝導率が低くても断熱材自体が薄いと熱が外に逃げやすいため断熱性は低くなります。
断熱材が薄い=熱が伝わりやすいので、断熱性が低い
断熱材が厚い=熱が伝わりにくいので、断熱性が高い
【熱抵抗値】
熱抵抗値とは、上記2つの熱伝導率と断熱材の厚みを加味して実際の熱の伝わりにくさを表す数値化したものです。
つまり断熱材の熱伝導率が低くて厚めのものが熱抵抗値が高いと言えます。
【断熱材の種類と比較一覧】
断熱材 | 熱伝導率 | 厚み | 熱抵抗値 | 工法 |
---|---|---|---|---|
グラスウール | 0.050 | 50 | 1.00 | 充填断熱 |
ロックウール | 0.045 | 50 | 1.31 | 充填断熱 |
セルロースファイバー | 0.040 | 100 | 2.50 | 充填断熱 |
インシュレーションボード | 0.052 | 50 | 0.96 | 充填断熱 |
羊毛(ウールブレス) | 0.040 | 60 | 1.5 | 充填断熱 |
炭化コルク | 0.034 | 25 | 0.73 | 充填断熱 外張り断熱 |
ポリエチレンフォーム | 0.042 | 25 | 0.59 | 充填断熱 |
ビーズ法ポリスチレンフォーム | 0.043 | 10 | 0.23 | 外張り断熱 |
押出法ポリスチレンフォーム | 0.040 | 10 | 0.25 | 外張り断熱 |
硬質ウレタンフォーム | 0.024 | 7 | 0.29 | 充填断熱 外張り断熱 |
フェノールフォーム | 0.020 | 15 | 0.75 | 充填断熱 外張り断熱 |
ECOボード | 0.038 | 80 | 2.10 | 充填断熱 外張り断熱 |
【断熱材を選ぶ際の注意点】
断熱性以外にも、防音性や防火性などそれぞれ特徴があるので自分の好みに応じて選ぶとよいでしょう。
建物の構造や立地、地域の気候や工法によっても適した断熱材は変わるので、
施工業者に相談しながら決めることをおすすめします。
また断熱材は一度施工するとやり直しが難しいので、施工実績をよく確認し信頼できる業者を選ぶ事が大切です。
【最もおすすめの断熱材は?】
断熱材が家の性能を大きく左右します。
昨今では「健康寿命」に対する関心が高まり、家族の健康を維持する為に「住環境」も見直されてきています。
またSDGs時代の今、環境への配慮も考慮され特に注目を浴びているのが「環境断熱材ECOボード」です。
環境先進国であるドイツから輸入されるこの「ECOボード」は、
性能はもちろん耐久性の高さや、人や環境に与える影響なども高水準で、これといったデメリットもありません。
断熱気密性能、遮熱性能、遮音性能、耐水性能、透湿性能、防火性能、メンテナンス性能、環境性能など様々な性能を同時に備え持っています。
ECOボードを採用することにより、これまでの断熱材では実現できなかった空間を手に入れることができます。
化学系建材ではなく自然系建材を使用しており、今最も環境にやさしいSDGsな断熱材と言えるでしょう。
【まとめ】
いかがでしたか?
冬は暖かく夏は涼しい快適さと安心して暮らせる住環境を手に入れるためには断熱材選びがとても大切です。
断熱材の種類や特徴を理解することで、優れた住環境を整えることができます。
設計工房”枻”では、遮熱力と蓄熱力を併せ持つ「環境断熱ECOボード」を採用しています。
木質断熱材ECOボードが真夏の熱気も真冬の冷気も遮断し、室内温度を維持して上質な空間を持続します。
四季を通して、エアコンを使うことなく家中温度差も結露もない最上級の快適な住宅を提供します。
是非一度断熱材にこだわって、快適なマイホームづくりを目指してみてはいかがでしょうか?